海外就職

リスクを取らない人は自分のなりたい自分になれない

今月、日本へ一時帰国した時に色々な友達に会ったりした。今回は仕事の都合もあり、本当に会いたい人のみに絞って声をかけていたのだけれど、中には帰国の噂を聞きつけて向こうから連絡してくれる人もいた。とてもありがたいことで、30分だけでもいいから会えませんか、と言ってくれたりとなんとか仕事の合間を縫ってちょこちょこ会ったりしていた。みんな元気そうで嬉しい限りなのだが、今回ひとりだけ、おそらくもう会うことがないだろうと思う友人の話をしたい。

彼は大学時代の同級生で会った。仮に名前をFくんとしよう。彼はおそらく、大学時代から今まで、私に気があったのだと思う。(今回会うまでは気がつかなかったけれど、やっとわかった感じ)ただ彼女がいたりいなかったりだったが、そのあいだもずっと毎日LINEをし、週に2、3回は電話をかけてくるという感じであった。

彼は元気なタイプで、親は銀行員と製薬会社のお偉いさんの息子ということで恵まれた環境で育っていた。大学からおちょうしもので、海外に興味があり夏休みには短期留学をするなどかなりアクティブなタイプであると思う。大学時代から、Fくんのいうことは一緒だった。

「いつか海外で働いてみたい、自分には絶対海外が合ってると思う。」

実際私もそうじゃないかなーと思っていたので普通に応援していた。というか、わたしも海外で働いてみたいなと思っていたのでまずは海外に関わる仕事ということで好きなことを仕事にしてみた経緯もあった。

Fくんも当然そうするだろうと思っていたが、彼が選んだのは国内のメーカーであった。Fくんは自分のことを破天荒だと言っているくらいだったので、就活なんてものはしないだろうと思っていたが、結局きっちり就職活動をしていたようだ。国際関係の部署、と言っていたが一向に海外駐在の話は来ず、結局地方に行って営業をする毎日が続いたようだ。結果、若干鬱のようになって異動になり、いまは関西で事務方として働いている。

彼から電話がかかってくると決まって、転職の話だった。

私はいつも耳を傾けた。Fくんはしきりに、日本社会は間違ってる、日本人は話の通じない宇宙人ばかりだ、自分なら海外の方がうまくやっていける、と繰り返すばかりだった。転職サイトにも登録したと言っていた。それから半年余りがたっても、一向に動きはなかった。

私はきになったので、いつ頃海外転職するの?と聞いても彼はこう答えた。

「まだまだ経験が足りないから、あと3年してからかな。だいたい30代で海外転職したいと思う。シンガポールとかね。」

その時私は悟った。きっとFくんは転職しない。ましてや、海外に行く勇気もないだろうと。

私も職業柄、海外転職に関する相談はわりかしよく受ける方だ。しかし、男性の場合はほぼ100パーセントが途中で諦める。今ある安定をなくすのが怖い、勇気がない、というのが実際の理由だ。まあ男性なのでそんな情けないことは死んでも口にはしないが。

先日も大手自動車会社に務める男友達から、ヨーロッパに転職したい。と相談を受けた。だったらまず、ヨーロッパにワーキングホリデーでも行ってそこから就職の糸口を見つけたらどうかと提案したが、それは怖いので無理だという。できれば外資系企業でその国の駐在員を狙いたいということだった。私はなんとなく思った。きっとそのプランは10年くらいかかるだろうし、ましてや実際に駐在させてもらえるかなど運と実力でしかないので逆にリスキーだと思った。

海外の企業は、日本企業のように優しくない。実際に働いてみて、語学ができる、スキルがある、コミュ力があると認められて始めて雇ってもらえる。日本企業や外資企業から本国の駐在になるなど、よっぽどのエリートか、長年勤めている管理職でないと無理だろう。私に相談に来る男の子たちは、なんだかそういうところが抜けている。

行動したくない、リスクは取りたくない。でも、夢は叶えたい。

本人たちには悪いが、はっきりいってリスクが取れない人など海外で働けるはずがない。そうでなければ、日本の企業に勤めて出世コースのトップを走るしかないのだ。数年、何十年もかけて。海外転職は30代を境にとたんに難易度が上がる。

ワーキングホリデーという世界で選ばれし日本国民が使えるありがたい制度も、30歳で打ち切りだ。学生ビザとなると、30代以降になると普通に勉強しようと思っても却下されることも多い。

私は20代であるということは海外に出るにあたり、宝だと思っている。気力体力もあり、20代後半ならある程度の職務経験もある。ビザも降りやすいし、会社側もスポンサーもしやすい。語学も普通に勉強してればすぐに伸びる。F君のように、30歳になってから、、、などと言っていること自体が大きな間違いなのだ。

結局、F君と会って美味しいご飯を食べている時に出る話題は私の知らない部長や課長の愚痴ばかりであった。いかに自分が必要とされているか、いかに日本人の上司がダメか、そんな話ばかりであった。

私は一生懸命、夢に向かってリスクを取り行動を起こす人は尊敬するし、全力で応援したいと思っている。でも、口先だけばかりでリスクを取らない人は本当にうんざりする。

海外就職は毎日が戦いだと思う。たくさん傷つくこともある。ダメな上司にあたることもある、ゴマスリしないといけない時もある、結果を常に気にする日々がある、人種差別をされることもある、不十分な英語を馬鹿にされることもある。ビザの制限を常に気にすることもある。それでも働かないと生活できないのだから。

リスクを取らない人は、自分の思い描くような人生を歩むことはできない。せいぜい人の幸せと同じ人生を手に入れるくらいである。それも立派な幸せだし、否定はしないが、何かやりたいことがあるなら死ぬ前にやっとくべきだと思う。

そうしなければ、きっと将来自分を責め続けるか、周りの環境を責めることになるだろう。

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